サーバーやシステムを管理する大規模な企業から小さな制作会社まで、IT業界に属する企業は増加していますが、肉体的なリスクが少ない影響なのか、まだまだ産業医の導入は発展途上かと思います。長時間の座り姿勢で労働時間も長くなりがちな業界だからこそ、産業医と一緒に労働環境を管理していく必要があるでしょう
IT・ICT事業でのトラブル・困ったシーン
IT・ICT事業においてトラブルの発生例をいくつかピックアップして、それに対応するためにどうすれば良いかを確認しておきましょう。現環境においてこれらの問題が発生している際は、防止策の提案など産業医までご相談ください。
急なメンテナンスによる連続出勤
サービス運用上どうしても急な作業が発生する場合はありますが、そういった際は必ず代休を取得する、休憩を確保するなどして過度な労働にならないように注意しましょう。
長時間労働による離職者の発生
営業時間がある店舗などとは異なり、ITの世界は常に稼働し続けています。ここの生産性をしっかりと把握し、チーム編成による労働時間管理を徹底するようにしましょう。
裁量労働制による残業の常態化
事業場の制度としてみなし残業を採用することはありますが、それを理由に残業が常態化している事業場の場合、従業員のメンタル・健康に著しく悪影響を与える可能性があります。
メンタルヘルスに起因する休職者の発生
他業種よりもメンタル面での休職・離職が多い傾向にあるIT業界。メンタルケアを事前に行うことで、休職者発生を低下させることが可能になるでしょう。
IT・ICT事業への産業医導入ポイント
産業医導入では、健康・作業・環境の3つのバランスを取ることが大切です。私たちは社会福祉法人・介護業における導入でも業種の特性を把握し、企業様と産業医による良い環境づくりを推進しております。
1)ストレスチェックへの対応力
2)定期的なメンタルケア・面談の実施
3)柔軟なワークスタイルへの理解を深める
産業医の導入で変化したこと・メリット
従業員の視点か普段相談しにくいことを話せば発見できていなかったリスクを早期発見できる場合もあります。従業員と産業医が共に環境に向かうことで、より良い企業へと変化していくでしょう。
室内の照度(明るさ)の調整により、疲労が軽減されました
使用モニタの明るさと、室内の照明を調整することで眼精疲労を軽減していもらえました
ストレッチの導入で運動不足の解消に繋がりました
業務的に座っている時間が長いですが、1時間に1回、軽いストレッチを実施するようになり、業務効率向上につながりました
過酷な施工現場環境の改善
施工現場での環境改善について、「暑い」「寒い」とは言え基準がなく対策されていなかった。産業医とともに環境測定と基準を明確化し改善対応を実施した。
保守管理における代休取得が容易になりました
サービス運用上、どうしても定期的に夜間メンテナンスが必要になりますが、夜勤があった場合は必ず代休を取得できるようになりました。