感染症

インフルエンザについて

1.インフルエンザとは
 インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染して起こる感染症です。 インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型、D型の4種類に分けられます。主に人に感染 するのは、A型とB型のウイルスになります。 季節性のインフルエンザの流行時期は、例年11月から翌年3月までとされています。 感染経路は呼吸と共に体内に侵入し、のどや気管支、肺でウイルスが増殖することで発症 する病気です。

2.インフルエンザの症状と原因
 風邪の症状と似ていますが、風邪に比べて高熱の発熱があり、のどの痛みだけでなく、関節痛や筋肉痛など全身のだるさ(倦怠感)、食欲不振など呼吸器以外の症状を伴います。重症化すると合併症をおこし、急性脳症や重症肺炎などもあります。風邪の場合は、発症して症状が出る時間はゆっくりですが、インフルエンザの場合は急激に症状がでます。 インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染や接触感染と言われています。インフルエンザに感染した人のくしゃみや咳などによってウイルスが飛び、そのウイルスを鼻や口から吸い込むことによって感染します。 また、ウイルスのついた手で物に触れ、それを別の方が触れることによって接触感染が起きます。人から人に感染することによって、インフルエンザに罹る方が増えていきます。

3.インフルエンザの治療
 インフルエンザと疑われるような症状が出た場合、症状が出てから48時間以内に抗ウイルス薬の服用・吸 引をすれば症状が軽減され、早く治ることが期待されています。48時間以上経過すると抗ウイルス薬の服 用・吸引ができません。早めに治療をすることによって、重症化するリスクを軽減できます。 また、薬を服用すればウイルスがすぐに死滅するものではありません。周りの人にうつすリスクが高いた め発症してから最低でも5日、または解熱後2日(幼児は3日)は自宅で安静にする必要があります。

発症日              
0日目 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目
発熱 解熱 × × × × 出勤  
発熱 解熱 × × × 出勤  
発熱 解熱 × × 出勤  
発熱 解熱 × × 出勤

×自宅安静

4.インフルエンザの予防

 〇流行前にワクチン接種を受ける
 〇マスクを着用する
 〇手洗いとうがいをする
 〇温度(20℃以上)と湿度(50~60%)を保つ
 〇十分な休養(睡眠)とバランスの良い食事
 〇人の多いところは避ける

5.インフルエンザと新型コロナウイルスの違い

  インフルエンザ 新型コロナウイルス
発症時期 主に11月~3月 通年
主な症状 38℃以上の発熱
のどの痛み、咳
全身の倦怠感、間接痛

発熱、呼吸困難、咳、
のどの痛み、悪寒
筋肉痛、頭痛
味やにおいの喪失
嘔吐や吐き気、下痢など

症状の持続期間 3~7日 2~3週
潜伏期間 1~4日 2~14日
感染経路 飛沫、接触 飛沫、接触(エアロゾル感染含む)
感染ピーク 発症 発症
症状の進行 急激 ゆるやか
検査方法 抗原検査 PCR検査、抗原検査、抗体検査
ワクチン 承認済み 未承認 (11月現在)

出典:withコロナ時代に迎えるインフルエンザシーズンはどうなる?「インフルエンザと新型コロナの違い」

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