様々な企業において活躍が期待される産業医。労働に危険が伴う可能性がある業態はもちろん、今ではあらゆる一般企業を初めてとし、スーパーやコンビニなどの小売業、ホテル・宿泊業など多様な業界においても活躍を見せております。業種に関わらず自社には関係ないからと思わず、産業医と一緒に労働環境を見直し、社員が安心して働ける環境を作っていく必要があるでしょう。

多様な業界において活躍する”産業医”

産業医に注目が集まる昨今ではありますが、まだまだ導入されている企業が少ないのも現状です。一般企業においては働き方改革を始め、国家主導の労働環境是正の流れがあり、導入件数も増えていますが、サービス業や小売業といった業界ではまだまだ件数が少ない状態と言えるでしょう。
ここでは様々な業界において産業医がどのように役立っていくのかをご紹介いたします。

サービス業

接客業、美容・理容、家政婦まで、サービス業には多様な業種が分類され、比較的小規模の事業者が多く産業医の導入があまり進んでいないのが現状と言えるかもしれませんが、産業医の定期相談を設けることで、より良いサービスの実現が可能でしょう。

小売業(コンビニ・スーパー等)

正社員が少なく、パート・アルバイトが現場の中心となるため、労働安全衛生が浸透しずらい環境です。
定期的な社内勉強会を実施し、産業医や保健師からのアドバイスも受けて労災減少を実現しましょう。

ホテル・宿泊業

昼夜を問わず業務が連続する宿泊業では、労働者の状態がサービスの質を決定づける可能性も。スタッフが働きやすい環境構築すれば、サービスの質が向上する可能性もあります。

警備業

犯罪の抑止力となるべく日々活躍する警備員ですが、室内外問わず、様々な場面での仕事となるため企業も様々なケースに備える必要があります。

放送業界

24時間放送を行う放送業界では、従業員の労働時間管理が大切になってきます。また、撮影時の怪我などに対する労災認定なども考え、産業医を導入して備える必要があるでしょう。

企業における産業医導入ポイント

産業医への相談ポイントは業種ごとに多種多様ですが、導入に際しては共通したいくつかのポイントを押さえておく必要があるでしょう。ここでは様々な業種を網羅し、共通してチェックしておく項目をご紹介いたします。これらのポイントが当てはまる場合には、すぐに産業医へご相談ください。

1)作業場における危険要素の是正

2)作業環境の巡視による環境改善

3)休職者に対する適切なケア

4)就労施設の設備改善

5)報告会開催による社員の意識改善

6)定期的なストレスチェック

産業医の導入で変化したこと・メリット

夜勤がありますが、定期的な労働環境チェックで無理なく休みがとれています。(サービス業界)

中には人手不足により満足に休みが取れないまま連続した夜勤を行なっている企業もありますが、こういった労働環境を把握し、是正するのも産業医の役目です。

正社員ではないですが、就労環境に対するケアがあるので安心して働けています。(小売業)

実際に直接バイトやパートの方と面談する機会は少ないですが、雇用を行う企業側をしっかりとサポートすることで、正社員と非正社員の垣根がない健全な環境構築も産業医の役割です。

長時間労働になりがちな業態ですが、産業医のおかげで代休が取得しやすくなりました。(ホテル・宿泊業界)

宿泊業は基本的に休みが取りづらく、労働時間も長くなりがちですが、従業員に対するヒアリングを定期的に行い、無理な労働環境を事前に防ぐことが可能になります。

見え難い隠れ労働を報告し、業務時間と内容を明確にすることができました。(学習塾業)

宿題やテスト等の採点を自宅に持ち帰り行う「隠れ残業」が多い業界ですが、従業員の作業時間と内容を的確に把握することで、より良い労働環境の構築をお手伝いいたします。

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