基本的に他社の就労環境に従属する必要がある派遣業務では、派遣とういう形態に依存する特有の言いづらさなどがあり、ついつい無理をしてしまう場合もあります。派遣だからといって諦めず、自社の産業医を通じて働きやすい環境を自ら作っていきましょう。
派遣業でのトラブル・困ったシーン
派遣業においてトラブルの発生例をいくつかピックアップして、それに対応するためにどうすれば良いかを確認しておきましょう。現環境においてこれらの問題が発生している際は、防止策の提案など産業医までご相談ください。
産業医面談対象者が集められない
派遣業は外部企業に常駐することが多いため、産業医との面談を希望してもなかなか日程が合わずに実施することが難しい場合が多い業種ですが、事前に予定を組んで面談を実施することが望ましいでしょう。
派遣先への改善要求がしづらい
派遣という形態の場合基本的に派遣先企業の環境に従うことになり、直接言いづらい場合もあります。そんな場合は派遣元の産業医へ相談し、会社同士でしっかりと話し合う場を設けるようにしましょう。
聞いていない業務内容がある
事前に聞かされていた業務とは異なる業務が発生する場合、それが原因で本来の作業時間を削られる場合もあります。派遣にあたり本来の作業内容をしっかりと把握し、過剰な労働と思われる場合は対策を講じましょう。
休日出勤を強いられる
業務上妥当である場合は休日出勤の必要もありますが、最初の労働条件を確認し、無理がある場合はその旨を伝えましょう。また、休日出勤となった場合は派遣先であっても代休申請を行えるようにしておく必要あります。
派遣業への産業医導入ポイント
1)派遣先の就労環境の改善
2)常駐先の労働時間・内容を正確に把握する
3)産業医に相談し派遣先での環境改善を行う
産業医の導入で変化したこと・メリット
従業員の視点から普段相談しにくいことを話せば発見できていなかったリスクを早期発見できる場合もあります。従業員と産業医が共に労働環境に向き合うことで、より良い企業へと変化していくでしょう。
派遣社員でも待遇差がなく、安心して働けるようになりました。
派遣先の就労条件を守る必要もありますが、派遣元である企業の産業医に相談することで、意にそぐわない出勤や明らかな待遇差を是正していく必要があるでしょう。
メンタルケアに関する理解が深まり、休みを取得することができました。
メンタル面のケアは企業ごとに理解度が異なりますが、産業医に相談いただくことで、派遣先に対しての説明もしやすくなりますので、派遣元・派遣先の双方の理解が大切になるでしょう。